75歳以上の卒免|免許返納が進まない理由

免許返納

昨今の高齢者事故を受けて関心が高まっている免許返納。誰もが「次は自分が起こしてしまうかもしれない」と自分事化するきっかけになったかと思います。
一方で市場全体で見ると免許の返納率は上がっているものの、絶対的な保有者は増加の一途をたどっています。命と比べた場合は卒免|免許返納が有効ですが、選べない実態もあるのです。

高齢者事故を受けて返納者は増えたが

先日この様なニュースがありました。

高齢ドライバーによる事故が相次ぐ中、都内ではゴールデンウイーク明けの3日間で高齢者を中心に1200人以上が免許を返納した。

池袋の事故は悲惨でした。ブレーキが壊れたと言ってましたが、調べの結果車には問題なし。結局は運転者の勘違いだったのです。
もともと免許返納を検討していた人にとっては後押しする結果となりました。

しかし今回のニュースはあくまで都内に限った話。都心であれば電車やバスなどの交通網が発達しているので、車がなくても困ることはありません。しかし、郊外の人は簡単に免許返納できない事情があるのです。

閉ざされた交通インフラ

では一歩郊外に行ってみましょう。

田舎でなくても車が無いと不便な街はたくさんあります。

  • 電車は20分に1本
  • 駅まで徒歩20分
  • 起伏が激しい
  • 大型施設は車で15分、電車とバスで1時間

駅と駅の間など、ちょっと外れた不便な街はたくさんあります。そうなると、車は生活必需品となるのです。その様な地域に住んでいる方は、高齢者運転の危険性は理解しつつも降りることが出来ません。
車をなくすことで自分自身生きていくことが困難になるからです。

さらに田舎へ行くと、電車は2時間に1本、バスは1日5本など、交通インフラが貧弱になります。高齢者は免許返納したほうが良いと言われてもできないのです。

本人に免許返納したい意志があっても、それをサポートする行政が追いついていないのが現状です。

昭和を生き抜いた力が過信させる

池袋の事故でこの考えは多少減りましたが、「俺はまだ行ける」と思っていることもあげられます。『人を殺してしまうかもしれない』という事象自体を正常に理解・判断出来ない状態です。私の祖父もそうですが、戦争を生き抜いたからこそ生涯現役の精神でいますが、万が一事を起こした際の影響力まで想像力が働かない状態です。そのため、どの様に説得してもなかなか響かないのが現状です。

以下ツイートが話題になりましたが、本当に判断力があればこの様な行動ができるはずですね。

卒免|免許返納の認知が低い

免許返納を嫌がる理由の1つに『身分証明書がなくなる』があります。しかし、実際に免許返納をすると、『運転経歴証明書』と言う、免許証に似たカードを発行してもらうことができ、公的身分証明書としても利用することができます。

さらに運転経歴証明書を持っているとスーパーやタクシーの割引ができるなど、生活のメリットが多数あります。
しかし行政は卒免|免許返納の方法を伝えるのみで特典については十分に伝えられていません。そのことから、免許返納=ネガティブな印象を持たれているのです。

家族で卒免|免許返納の価値を伝えることが必要

物理的な問題や、精神面での問題など、様々な理由で卒免|免許返納が進まない現状があります。もちろん卒免|免許返納が全てではありませんが、家族がその選択肢を伝えることも重要です。

「本人の問題だから」

と放置するのではなく、家族全員で、卒免の制度を話す、卒免したあとのサポート方法を話すなどして、解決する必要があります。万が一事故を起こしてしまった場合後戻りはできません。正常な判断ができる今のうちに、家族で話し合ってみましょう。

免許返納で高齢者を説得するコツ

免許返納

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